システム開発の進め方がわからない!

システム開発の進め方がわからない! RFP

システム開発についてこのようなお悩みはありませんか?

「システム開発を導入したいがどこから手をつけていいのか分からない」
「システム開発を依頼する手順を知りたい」

本記事では、システム開発を導入するための方法や手順を解説していきます。

システム開発は何から始めればいい?

システム開発を依頼したいけれど、そもそもシステム開発の進め方が分からなかったり、知識が不足しているというケースは非常に増えており、「システム開発を依頼するために何から始めればいいのか分からないと」悩んでいる企業は多いですが、その場合は自社で抱えている課題の洗い出しから始めましょう。

「自社で抱えている課題をシステム開発によって解決できるか?」という懸念はシステム開発会社が判断してくれるため、まずは自社の課題を洗い出すことが必要になります。

自社で抱えている課題を洗い出す方法としては、社内ヒアリングで明らかになった課題をエクセルなどにまとめ、その課題一覧を依頼内容に明記することが大切です。

また、自社で要件定義が可能ならば、自社の情報システム部に・現状の業務の整理・実現したいシステムの要件を整理・システム以外の性能などの整理(利用頻度やレスポンス等、非機能要件)などの内容を取りまとめてもらうことも必要になります。

ただし、要件定義はベンダやシステム開発会社が依頼後にまとめるため、事前に用意することは必須ではありませんが、事前に社内で要件定義がまとめてあればスケジュールとコストが削減可能です。

課題を洗い出すことに成功したら、システム開発の依頼をスムーズにおこなうためにRFP(提案依頼書)を作成します。

RFPは依頼予定のベンダやシステム開発に提示し、見積もりや提案スケジュールをプレゼンテーションしてもらうための役割を持っているため、より公平に、効率的に、コストの削減や最適な業者を選ぶことが可能です。

RFPに関しても社内で情報システム部に取りまとめてもらうことが理想ですが、RFPを作成できる人材が不足している場合は、RFPを得意としている会社に依頼することも検討しましょう。

システム開発を依頼する流れ

システム開発を依頼する流れは下記の10ステップでおこなうことができます。

STEP1.システムの企画立案
STEP2.RFP作成およびベンダやシステム開発会社への見積・提案依頼
STEP3.ベンダやシステム開発会社選定・発注
STEP4.要件定義
STEP5.設計
STEP6.開発
STEP7.単体テスト・結合テスト・総合テスト
STEP8.受け入れテスト(UAT)
STEP9.納品・リリース
STEP10.運用開始・保守・メンテナンス

システム開発工程の知識がない場合、見積もりやスケジュールの妥当性が判断できませんので、ある程度の基礎知識として用語や進め方を確認しましょう。

それでは、それぞれのステップについて詳しく解説していきます。

STEP1. システムの企画立案

「システムの企画立案」は、システム開発の目的や課題内容を発注側が洗い出しまとめる工程です。

  • 何のために、どのようなシステムを、いつリリースしたいのか
  • 何を解決し、どのように業務を運用するのか。
  • 会社の方針なども併せて取りまとめる必要があります。

このような項目をまとめていきます。

STEP2. RFP作成およびベンダやシステム開発会社への見積・提案依頼

「RFP作成およびベンダやシステム開発会社への見積・提案依頼」では、企画立案でまとめたものに、現状システム・将来システムの構想・スケジュール・予算・体制・機能一覧・非機能一覧などをRFP(提案依頼書)として整備し、候補のベンダやシステム開発会社へ提案を依頼します。

STEP3. ベンダやシステム開発会社選定・発注

「ベンダやシステム開発会社選定・発注」は、RFPを提示した後に提案プレゼンテーションを受け、ベンダやシステム開発会社を評価し発注を決定する工程です。

契約周りも協議し締結しますが、法務や弁護士が必ず契約書を精査しないと後日裁判で争う際に不利になります。

STEP4. 要件定義

「要件定義」は、受注側のベンダやシステム開発会社が主体となって実行する工程です。

開発するシステムのヒアリングが実施されるため会議が非常に多くなりますが、発注側の業務の都合もあるため、繁忙期に当たらないようにスケジュールを事前にすり合わせる必要があります。

会議は、業務担当者を中心にヒアリングが行われますが、キーマンや承認者が出席して予算や機能を承認するような意思決定会議はステアリングコミッティとし、通常の要件定義会議とは区別することが大切です。

なぜなら、出席者と、会議のアジェンダとが合致していなければ、無駄な会議になるからです。

また、要件定義の成果物は事前にRFPで定義しておくことも大切です。

要件定義の成果物によって予算もスケジュールも大きく異なるため、RFPで成果物一覧を定義し、見積もりにはどの成果物が含まれているかを、ベンダ評価では抜け漏れなく精査することが必要になります。

STEP5. 設計

「設計」は、要件定義の仕様にて設計書をベンダやシステム開発会社が作成する工程です。

機能一覧、画面設計、画面遷移、画面デザイン、ユーザビリティ設計、プログラムの構造設計、サーバやネットワーク設計も含みます。

STEP6. 開発

「開発」は、設計書をもとにしてシステム開発会社でのプログラムを開始する工程です。

STEP7. 単体テスト・結合テスト・総合テスト

「単体テスト・結合テスト・総合テスト」は、プログラムをテスターが単体テストしてバグをつぶしていく工程です。

プログラム間の連携がある場合は、システム開発会社で結合テストや一気通貫の運用を含めた総合テストも実施されます。

STEP8. 受け入れテスト(UAT)

「受け入れテスト(UAT)」は、発注側が実施するテストとなっており、実際に業務を行う担当者が中心となってテストをする工程です。

バグ・仕様認識違い・仕様変更要望などを一覧化し、スケジュールや予算内なのかどうかを整理する作業となり、発注側と受注側の認識違いでリリースが遅延するケースが多いのがこの段階になるためスケジュールに余裕を持たせておくが大切になります。

STEP9. 納品・リリース

「納品・リリース」は、受け入れテストでバグや認識違いのつぶし込みが完了した後に、リリース判定を行い、システム開発会社でのリリース作業をする工程です。

日常業務が停止する場合は、リリースの前後のスケジュールを慎重に決める必要があるため、平日日中は業務に影響しないようにする場合は休日や夜間のリリースになります。

休日や夜間のリリースの場合、何かあった場合の緊急連絡網も体制図とは別に整備することが大切です。

STEP10. 運用開始・保守・メンテナンス

「運用開始・保守・メンテナンス」は、システムがリリースされた後、保守契約をしている場合は、引き続きシステム開発会社で対応する工程です。

この段階でバグが発生した場合は、契約不適合責任(瑕疵担保責任)の契約書の規定により、無償でシステム開発会社が対応できるのかが決まるため、契約書の契約不適合責任の項目は慎重に決める必要があります。

まとめ

本記事では、システム開発を導入するための方法や手順を解説していきました。

システム開発はさまざまな企業必要となりますが、知識がないとなかなか依頼することができないケースも多いため、しっかりとシステム開発を依頼するために必要な内容を理解して、状況に応じてアウトソーシングを検討することで正しくシステム開発を依頼することができます。

タイトルとURLをコピーしました