IT人材がいない!IT人材が不足しているのはなぜ?

IT人材がいない!IT人材が不足しているのはなぜ? RFP

情報システムについてこのようなお悩みはありませんか?

「そもそも情報システムとは?」
「IT人材が不足している理由とは?」
「IT人材の離職率を下げる方法は?」

本記事では、情報システムについて人材が不足している理由と対策方法を解説していきます。

そもそも情報システム(情シス)とは?

情報システム(情シス)とは、インフラから業務システム、IT化、運用までの企業内の業務を担当する人のことです。

ですので、情シスを担当する人はITに関する幅広い知識とスキル、最新情報のアップデートが必要不可欠となっており、さらに過去の企業のシステム運用やバージョンについて把握しておく必要があるため、非常に業務過多で負荷が高い業務となっています。

そのため、ある程度の規模の会社では情シスの業務に対応できる人材を複数人確保する必要がありますが、情シスは離職率が高いという特徴があるため、残った人員で対応しなければならなくなってしまい業務負荷が高くなるのです。

IT人材が常に不足している理由

IT人材は常に不足していると言われており、中でも企業の情報システム人員においては若手のIT人材が定着しないことや、IT人材を獲得しても離職が止まらない、IT人材不足によるワンオペが酷いという悲鳴にも似た声をよく耳にしますが、一体何故なのでしょうか。

情シスの若手が辞める原因はさまざまですが、下記が主な理由となっている場合が多いです。

  • そもそも人数が足りない
  • 少ない人数夜間の交代制で運用・保守が辛い
  • 人材の高齢化で若手と話が噛み合わない
  • 人材が定着しないので技術の継承がされない
  • 業務が属人化されている

このような理由から若手のITの離職率が高くなってしまいますが、特に業務過多で疲弊してしまうことが若手のIT人材の離職率を高めている原因となっています。

多種多様で難易度の高い業務を少ない人員で対応することで鬱状態になっている人員が少なくないため、IT企業の中でもシステムのサービスレベルの運用保守が24時間365日の業務を社内で請け負っている場合は担当者が特に過労になる可能性が高くなるのです。

IT人材が不足していると業務そのものに支障ができることはもちろんですが、IT人材の不足で忙しい中でクライアントからの問い合わせやクレームの処理に追われる日々の業務で病んでしまって若手のIT人材がどんどん辞めてしまうという負のスパイラルに陥っているIT企業も多くなってしまいます。

IT人材の離職率を下げるための方法

IT人材の離職率を下げるためには、前提として情シスを担当している社員が疲弊しないような業務体制を作ることが大切です。

自社で多くのIT人材を定着させることが理想ではありますが、前述した通りIT人材を確保して定着させることは難しい場合も多いため、状況に応じて運用保守は専門の会社にアウトソースするなどの対策をして交代制でも充分に休息が取れる体制を作り、自社の社員を守ることが必要になります。

システム保守をアウトソースする場合は、インフラは専門のサーバ会社にマネージドサービスを依頼するほうが得策ですが、自社ビルでサーバを運用する場合は災害リスクやセキュリティ対策にリスクがあるため得策ではありません。

また、データセンターやサーバ会社にマネージドサービスを依頼することで、サーバーメンテやセキュリティ対策も24時間365日対応してくれるため、自社のIT人材の業務負担を減らすことができます。

このように、アウトソースを上手に活用することで、自社のIT人材が働きやすい環境を作ることができ、結果としてIT人材の定着につながるのです。

IT人材を獲得するために人材育成にも力を入れる必要がある

IT業界全体で問題視されているのは労働環境だけではなく、IT技術進化のスピードの速さもIT人材が不足している一因として課題に挙げられています。

IT業界の発達のために組織された「独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)」の統計によると、IT人材の不足感は2018年には92%になっており、2030年にはIT人材が45万人から80万人不足すると予想されているのです。

IT業界では新しいクラウドサービスが多数でており、それらとの統合したプロセス設計や連携も学習が必須となっているため、従来の基幹システムとクラウドサービスの連携など、古いシステムに慣れているエンジニアにしては学習することが多くなっています。

つまり、エンジニアは常に新しいものを学び続ける必要がありますが、IT技術のアップデートに、人材が追いついていないという現状があり、常にIT人材が不足している要因となっているのです。

また、そもそも少子高齢化による人材不足が問題視されていますが、IT業界においてもベテランエンジニアも高齢化しており、年々ベテランエンジニアが引退してしまうため、ITエンジニアは常に不足していることも問題視されています。

このようなIT業界の状況に対して政府も対策しており、2020年からはプログラミングが小学校で必修科目になっていたり、プログラミングスクールも子供向けから大人向けまでがあり、IT人材を増やそうという風潮がありますが、今後も大企業や中小企業では情報システム部門の人材が圧倒的に不足することが予想できるため、少なくとも古いシステムは2030年になる前、あと5年以内には早急にリニューアルしておく必要があるのです。

まとめ

本記事では、情報システムについて人材が不足している理由と対策方法を解説していきました。

IT人材の不足が深刻な問題として浮き彫りになっている現代では、いち早く働きやすい環境の構築とともにIT人材の確保が求められています。

必要に応じてアウトソーシングを活用してIT人材の確保・定着に尽力しましょう。

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